金曜日のゆずみつ

だって、嘘ついたって仕方ないじゃない?

ほら、今日はさ。

金曜日だから 本当はあなたに会いたくて仕方ないんだけど。

でもそれは叶わないから、それなら夢の中で逢えるようにって。


声が聞けたから元気になった

とか

体調治して絶対に火曜日に会いたい

とか

嬉しい言葉をポンポン投げかけてくれる。

面と向かって そういう私が欲しい言葉を言う時には うひゃひゃって笑ってごまかしながら。


夢の見過ぎだと主人は言ったけど

日常は辛い現実を生きているのだから、好きな人と居る時くらいは夢をみさせて欲しかった。

そんな夢をくれるのが、あなただった。ただ、それだけの話。

欲しいものをくれる。

だから、もっともっとあげたくなる。

こんなシンプルな考え方なのに、どうして主人には分かって貰えないのかなとか

考えて、ぶつかった所で 得るものが一つもないから いつからか私は主人との意思疎通を諦めた。

日本語が通じるハズな人に、こちらの意図は一つも伝わらない虚無感。


そんな辛い日常を一掃してくれたのがあなた。

私の一筋の光。